coco

心をちょっとずつほぐしましょ

どういう人であるか

日本に生まれて、当然のように、日本人として

生きてきました。

 

とは言え、自分が日本国籍を有している者だ、と

自覚したのは、パスポートを取得した時では

なかったかと記憶しています。

 

生まれた時、出生届が出されて、私は日本国籍

持つ人になった。法律に則って。

 

私が生まれたのは、日本という国なんだ。

違う国に行くためには、パスポートやビザが

必要になって、そのとき私は外国人なんだ。

 

初めて外国に行く時、そんなことは当たり前に

受け入れ…ていたのか、記憶は定かでないけど。

私たちは、そうして管理され、名付けられている

限り、ただの「人」であることはできないんだな、

とあらためて思う。

 

でも、人権とは、ただの「人」が

もつものなのです。

 

私は、日本人じゃない、と思ったこともないけど、

日本人であることにこだわるつもりもありません。

何か私が生まれてくるまでの背景が少しでも

違えば、今のように当たり前ではなかったかも

しれないから。

 

いろんな国の人が集まった時、外国に行った時、

その違いはおもしろくもあるはずです。

その違いゆえ理解しがたいことがあったとしても、

対立し、排除するのは不毛ではないかと思います。

 

ただの人であっても、一人ひとり違う人であり、

その中で共通点を見出しグループをつくったり、

誰かを除け者にしたりするのが私たち、と言えば

それまで。

 

その同じや違いが、絶対的なものに見えて

そうでもない、という意識をもって

生きていきたいし、そんなゆるみをある程度

共有できる社会に生きたいと、私は思います。